機能一覧

docomo MEC™でご利用いただける
様々な機能をご紹介します。
様々な機能をご紹介します。
MECダイレクト(docomo MEC向け5Gサービス)
MECダイレクトとは?
- MECダイレクトとは、ネットワークの伝送遅延の低減やセキュリティの高い閉域通信を実現する、docomo MEC向けの5Gサービスです。
- ドコモネットワークからインターネットを介することなく、docomo MECのサーバーに接続できます。

MECダイレクトの特長・メリット
①リアルタイム性の高いサービスを実現
- MECダイレクトの利用により、モバイル端末を活用したリアルタイム性の高いサービスを安定してご利用いただけます。(一般的なクラウドサービスと比較してユーザーと接続先拠点の距離が近く、インターネットの混雑遅延の影響も受けません。)
- このため、リアルタイムでのライブ映像伝送(TV中継、遠隔授業、遠隔医療)、リモートでのCG制作や機器の遠隔操作といったリアルタイム性が求められる用途にも対応可能です。
-
ご利用シーン例
・リアルタイムでのライブ映像伝送(TV中継、遠隔授業、遠隔医療)
・リモート環境でのCGの共同編集
・遠隔地の建設用重機、ロボットなどの操縦
・道路情報リアルタイムで可視化する運転支援システム
・インフラ設備の映像解析による監視システム

②機密情報も安心して送信できる高セキュリティをかんたんに実現
- MECダイレクトのご利用により、インターネット上にあるリスクから通信内容を守ることが可能です。 (インターネットを介さない、ドコモネットワーク内でMECサービスを提供します)
- 更に、第三者による不正なアクセスから機密情報を守ります。(携帯電話番号を使った接続制限をかんたんにご利用いただけます。)
- このため、大切な情報(公務のデータ、医療の映像、ライブ中継等)を扱う業務や、インフラ管理のリモートアクセスなど不正アクセスによる影響の考慮が必要な業務などにもご活用いただけます。
-
ご利用シーン例
・授業や工事、製造工程のリアルタイム中継
・顔認証によるイベントなどの入場管理
・患者の映像を病院間で伝送する遠隔診療
・遠隔地から現場の画像を確認する警備業務

③ユーザー自身による簡単な回線Web管理を実現
-
ご自身のMEC上のサービスへのアクセス制限を適切に運用いただくための5G回線管理機能(電話番号による接続制限、接続回線の情報把握など)をご提供しています。これにより、ご自身のMEC上のサービスに接続する5G回線のIPアドレスをdocomo MECポータルから一元把握でき、アクセス管理の効率的なネットワーク運用がご自身でweb上で設定可能です。
※docomo MEC及びMECダイレクト接続サービスを用いてサービス提供される方向けの機能です -
5G回線でサービスをご利用のユーザーには、回線利用や一時停止、利用したデータ通信料の確認、接続先の変更など、サービス利用にあたって便利な機能をweb上で管理いただけます。例えば、移動してご使用になる場合に、ご利用場所に近い拠点に接続先を変更することにより、リアルタイム性を活かしたサービスを全国で変わらずご利用することが可能です。
※docomo MEC上でのサービスをMECダイレクトに接続可能な5G回線でご利用される方向けの機能です -
ご利用シーン例
・ARスマートグラスなどデバイスを携行しての各地での作業支援、施工管理において、日ごとに接続先を最寄り拠点に変更
・イベント時の映像配信など、一時的にしか利用しない端末の利用中断や再開
・遠隔医療や工事実施の日だけアクセス先を変更
・多数の端末を接続したリモートデスクトップなどでの回線の一元把握、利用/停止管理

④手軽でリアルタイムな5G端末間通信を実現
- MECダイレクトでは5G端末間での通信(P2P接続)がご利用できます。これにより、5Gのモバイル通信での高画質な映像伝送など、これまでの有線通信では難しかった屋外での中継や移動する車両からの中継などにご活用いただけます。
- 電話番号の指定によるアクセス制限やインターネットを介しないことでの通信の安定性やセキュリティリスクの低減が実現できます。(インターネットで端末間通信の環境を構築する場合、クラウド上に中継装置やセキュリティ装置を設置しアクセス制限や通信設定するなどが必要ですが、docomo MECを活用すれば、接続端末を設定するだけで簡単にご利用いただけます。)
-
高画質な映像や大切なデータを遠隔地にリアルタイムでセキュアに1対1で伝送できるため、テレビの生中継や機器の遠隔操作などにご活用いただくことが可能です。
※固定IPアドレスが払い出されるDirect方式でご利用可能です -
ご利用シーン例
・中継車と無線接続したカメラによる柔軟なテレビ生中継
・遠隔地のロボットをリモートで操作する手術支援システム
・緊急でのシステムメンテナンス時のバックアップ回線
・インフラ、製造拠点などの状況をデータ伝送により把握
・工場などの閉域ネットワークに保守拠点よりリモート接続しての運用保守作業

docomo MEC+MECダイレクトが5Gソリューション実現にとって最適な理由
- 一般のパブリッククラウドやMECにはない機能がご利用いただけます。
特長・ メリット |
機能 | 機能の活用例 | 一般の パブリック クラウド |
一般のMEC | docomo MEC+ MECダイレクト |
---|---|---|---|---|---|
①低遅延 | 5G端末からの低遅延接続 | リモートをよりリアルに、 リアルを楽しく・快適にする ソリューションを創出 |
ー | 〇 | 〇 |
②高セキュリティ | 5G端末~MEC間通信が インターネットから分断 |
通信の盗聴による 情報漏洩への対策 |
ー | 〇 | 〇 |
5G端末が インターネットから分断 |
端末のウイルス感染などによる 情報漏洩への対策 |
ー | ー | 〇 | |
MEC契約者様向け:回線管理機能 (例 : 電話番号による接続制限、 接続回線の情報把握など) |
不正利用防止、 効率的な運用 |
ー | ー | 〇 | |
③5G回線管理 (効率的な運用) |
5G回線契約者様向け:回線管理機能 (例:回線の開通や一時停止、 データ通信利用量やIPアドレスの把握、 接続先のMEC拠点(テナント)の変更など) |
ー | ー | 〇 | |
④5G端末間通信 | docomo MECでの折り返しによる 5G端末間通信 |
簡易構成での 映像伝送など |
ー | ー | 〇 |
- 詳細はドキュメントをご参照ください
- 〇…サービス単体で提供あり
- ー…サービス単体では提供なし(他サービスとの組み合わせにより実現できる場合あり)
提供拠点
- 全国9拠点にて提供しています。
-
MECダイレクトの提供拠点拡大に伴い、商用での環境が整ったことから、試験環境として先行してパートナーの皆様に提供しておりました次世代MEC試験環境「Beyond-MEC※」の申し込みを終了いたします。
※「Beyond-MEC」は、「ドコモ5Gオープンラボ®Yotsuya」において提供する、スタンドアローン方式の5Gでの利用を想定した「ネットワーク特化型クラウド」を備えた検証環境です。通信ネットワーク上のお客さまに近い位置にサーバーなどを配備するMEC(Multi-access Edge Computing)の特長を備えています。
ご利用方法は以下をご参照ください。
MEC基盤
docomo MEC ではMEC基盤としてVMwareベースのCompute V、OpenStackベースのCompute O、Compute Dをご用意しています。 構築するシステムの要件に合わせてお選びいただけます。
Compute V(VMware基盤)の特徴
高性能な基盤
- 可用性:ホスト障害時にオートヒーリングでインスタンス自動復旧
- 負荷分散:ロードバランサーが提供される
- 通信速度:広帯域通信に適した基盤
- リソースプール単位で契約
- GPUサーバー:仮想GPUサーバー
- 信頼性を求める場合は、Compute Vのご利用をおすすめします。
運用に欠かせない機能を提供
ホストマシンの障害発生時、オートヒーリングによるインスタンス自動復旧が可能です。また、ロードバランサーを利用可能です。Compute Vにはシステムの安定稼働を実現するための機能があらかじめ組み込まれています。
仮想GPUサーバーが利用可能
Compute Vでは、GPUサーバーも仮想サーバーとして提供されます。サポートOSはWindows、UbuntuまたはCentOSと幅広く、様々なソフトウェアをGPUサーバー上で実行可能です。
ご利用方法は以下をご参照ください。
Compute O(OpenStack基盤)の特徴
シンプルで自由度の高い基盤
- 可用性:ユーザーインスタンスを冗長化しておくことで可用性確保
- 負荷分散:ユーザーがロードバランサーを構築
- OpenStack API利用が可能、構築したユーザシステムからIaaS操作が可能
- OSSベースで相対的に安価
- インスタンス単位で契約
- GPUサーバー:物理GPUサーバー
- 物理GPUサーバーのため、複数台による冗長構成をお客様にて組むことを推薦
- MECダイレクトに非対応ですが、西東京・栃木リージョンでも利用可能です。
シンプルで自由度の高い基盤
OpenStackはオープンソース・ソフトウェアであり、ユーザ自身による高いカスタマイズ性が特徴です。ホットスタンバイ、ロードバランシングなど要件に合わせて自由にシステム構築が可能です。
安価
オープンソース・ソフトウェアを利用しているため、Compute Vと比べて安価に提供されます。
物理GPUサーバーが利用可能
AI、機械学習などに用いるGPUサーバーが必要になった場合、物理GPUサーバーが利用可能です。Tesla V100またはQuadro P5000サーバーが提供されます。占有になりますので、安心して計算処理能力をフルに発揮できます。
ご利用方法は以下をご参照ください。
Compute D(OpenStack基盤)の特徴
シンプルで自由度の高い基盤
- 可用性:ユーザがインスタンスを冗長化しておくことで可用性確保
- 負荷分散:ユーザがロードバランサーを構築
- 高性能NW機器の採用と高速インターフェース(SR-IOV)の提供により高いNW性能を実現
- 全国配置MEC:全国5拠点へ設置。最寄りの拠点を選択することで従来より低遅延の通信が可能
- OpenStack API利用が可能、構築したユーザシステムからIaaS操作が可能
- インスタンス単位で契約
- GPUサーバー:物理GPU(パススルー方式)
- ストレージ:高信頼のブロックストレージを利用可能
シンプルで自由度の高い基盤
OpenStackはオープンソース・ソフトウェアであり、ユーザ自身による高いカスタマイズ性が特徴です。ホットスタンバイ、ロードバランシングなど要件に合わせて自由にシステム構築が可能です。
安価
オープンソース・ソフトウェアを利用しているため、Compute Vと比べて安価に提供されます。
物理GPUが利用可能
AI、機械学習などに用いるGPUが必要になった場合、物理GPUが利用可能です。NVIDIA T4が提供されます。占有になりますので、安心して計算処理能力をフルに発揮できます。
ご利用方法は以下をご参照ください。
- 5G専用のネットワーク設備を使用する、スタンドアローン(SA)方式での接続を提供しています。(対象拠点は東京、大阪、神奈川、大分です。 その他の拠点にも、2022年度末以降に対応予定です。)

GPU
GPUの特長
用途の違い
- GPU/CPUの得意領域の違い=GPUコア数の圧倒的な差が産む高速な並列計算


GPUを活用することによるメリット
MEC処理時間を短くすることで・・・
- 映像サービスであれば動画の品質が向上。さらに下図(右)のとおりデバイス側の高負荷処理をオフロード可。
- AIであれば推論回答時間の短縮化
5G×MEC×GPUで更なる低遅延化

デバイスにおける高負荷処理のオフロード

GPUラインナップ それぞれの用途
- V100 : AI推論/学習 - AI開発, 映像推論
- RTX 8000 : グラフィックレンダリング - XR/VDI/映像処理
- T4:VDIもしくはAI推論
V100/V100S | QUADRO RTX 8000 | T4 | ||
---|---|---|---|---|
適用分野: HPC,AI(推論/学習),CAD VDI 計算用途に適したGPU |
適用分野: CAD VDI,AI(推論/学習) グラフィックス用途に適したGPU |
適用分野: VDI/CAD-VDI,AI(推論) VDI,AI推論用途に適したGPU |
||
GPU世代 | Volta | Turing | Turing | |
CUDAコア数 |
5,120 TENSOR コア:640 |
4,608 TENSOR コア:576 RT コア:72 |
2,560 TENSOR コア:320 RT コア:40 |
|
メモリサイズ | 16GB/32GB HBM2 | 48GB GDDR6 | 16GB GDDR6 | |
Media Acceleration | 3 x NVENC, 1 x NVDEC | 1 x NVENC, 1 x NVDEC | 1 x NVENC, 2 x NVDEC | |
vGPU Profiles |
4GB,8GB 16GB, 32GB |
6GB,12GB 24GB, 48GB |
N/A |
|
vGPU 利用シーン |
Office | - | - | office |
Graphics | CAD | CAD/RT/RENDERING | CAD/RT | |
Computing |
INT4/INT8 半精度/単精度/倍精度 CAE/AI/DL/HPC |
INT4/INT8 半精度/単精度 CAE/AI/DL |
INT4/INT8 半精度/単精度 AI/DL |
セキュリティ
高セキュリティなdocomo MEC
-
近年、セキュリティは事業継続性、データ保護の観点から最重要視されています。たった一つのセキュリティホールによって、サービス全体の継続が危ぶまれるインシデントも少なくありません。
docomo MECはドコモのネットワーク網に接続したMECサービスで、高セキュリティな環境でネットワークをご利用いただける特長があります。また、MECダイレクトを利用してよりセキュアな通信を実現できます。
※ ネットワークセキュリティサービスは新規受付を停止いたしました。現在新たなオプションサービスを準備中です。
ご利用方法は以下をご参照ください。
EG Assist®
(docomo MEC向けマネージドサービス)
ソリューション開発・提供者様の運用負担を低減
- EG Assist®は、docomo MEC上でソリューションを構築・展開するソリューション開発・提供者様に対して、マネージドサービスの提供をはじめとしたさまざまなサポートを行うサービスです。
- docomo MEC利用にあたっての、セキュリティ対策やシステム監視・障害対応などの運用業務に掛かるリソース・稼働を低減できます。
- 長年に亘るNTTドコモのクラウド基盤運用における業務実績・ノウハウを持つNTTアドバンステクノロジが、質の高いサービスを提供します。
主な特徴
- 安心・安全なサービス提供を実現:乗っ取りリスク判定やセキュリティ診断などをはじめ、ご利用環境に合わせたセキュリティ対策の提案を受けられます。
- 迅速な検知・対応を支援:死活監視、サービス監視、リソース監視などにより、トラブル発生時の早期検知・復旧が可能となります。
- 運用リソース・コストを低減:システム運用に掛かるリソース・コストの低減により、アプリケーション開発などの生産的な業務への注力が可能になります。
その他の接続オプションサービス
テナント間接続サービス
- 「テナント間接続サービス」は、同一拠点・別テナント間で接続を行い、拠点内ネットワーク間での通信を行う。API連携等のプロジェクト間連携に利用可能。

対象リージョン | 料金 | |
---|---|---|
Compute V:神奈川、大分 Compute O:大阪、西東京 |
初期費用(税込) | 33,000円/工事 |
テナント間接続サービスの初期費用は工事数に応じて、1工事あたり33,000円(税込)となります。 |
拠点間接続サービス
-
「拠点間接続サービス」は、各MEC拠点間をドコモ網内IPルーター網にて拠点同士を接続。
拠点間の冗長化、データ連携・同期での利用可能(※)。
例えば、拠点間でデータ同期を行い、MECダイレクトにて近い接続先拠点を設定することで、より低遅延な接続が可能。
- 弊社より拠点間のNW網については提供いたしますが、拠点同士のサーバー間のデータ同期や冗長化の構築については、お客様自身で実施いただきます。

対象リージョン | 料金 | |
---|---|---|
Compute V:神奈川、大分 Compute O:大阪、西東京 |
初期費用(税込) | 33,000円/工事 |
拠点間接続サービスの初期費用は拠点ごとの工事数に応じ、1拠点 1工事あたり、33,000円(税込)となります。 (例)東京と大阪で拠点間接続する場合、 ネットワーク工事をそれぞれの拠点で1回ずつ行う想定となり、両拠点で合わせて66,000円となります。 |
データセンター接続サービス
-
データセンター接続サービスは、西東京リージョンのデータセンターとの接続が可能。
データセンターでは、ルーターやONU等のNW機器・持込サーバーの設置可能です。
- データセンターご利用の場合、別途データセンターの契約が必要です。
- データセンター接続が担保するルーティングは、各IaaSテナントからデータセンターに設置されている機器までとなります。

対象リージョン | 料金 | |
---|---|---|
Compute V:神奈川、大分 Compute O:大阪、西東京 |
初期費用(税込) | 33,000円/1テナント |
(例)データセンターへ接続する際、接続テナントに対して33,000円で提供します。 |
モバイル閉域接続サービス
- 「モバイル閉域接続サービス」はdocomo MECとLTE端末を閉域ネットワークでセキュアに接続するオプションサービスです。

対象リージョン | 料金 | |
---|---|---|
西東京 | 月額利用料(税込) | 60,500円 |
特徴 | |
---|---|
1 | インターネットを経由しない閉域ネットワーク |
2 | 最大100Mbpsのベストエフォート |
3 | 経路冗長(Act-Act)による高い耐障害生 |