docomo MEC/LTE上空利用プランを活用し、
災害対応を想定した実演システムを構築
ドローンからの4K映像/データ伝送を見据えた実証試験を実施
概要/背景
- docomo MEC/LTE上空利用プランを活用し、AI、5G 通信、三次元構造復元技術の3技術と市販ドローンを組み合わせた実演システムの構築と、屋外フィールドで実証試験を行った
- 実演システムは災害対応を想定し構築した。災害現場の情報収集及び被害状況を分析する簡易型災害対応ドローンの実現をめざす。AI技術では災害現場での家屋や人の発見、瓦礫、土砂部分などを検出する。三次元構造復元技術ではドローンが取得する映像から建造物等の三次元データ化を行う。また、ドローンで撮影した高精細映像や機械学習用の大容量データを遠隔にある災害対策本部と共有することを想定した映像伝送システムの開発も行った
- ドローンから4K映像やデータを伝送するため高速の通信回線が必要となるが、従来のVPN 装置では、リアルタイムな連携に必要な通信速度が足りなかった。そこで、docomo MEC/LTE上空利用プランを用いてP2P接続を行った結果、必要な通信速度を満たすことができた
docomo MECが選ばれた理由
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docomo MECを活用すれば、ドローンにSIMを挿入するだけでモバイル閉域ネットワーク環境を構築可能。
手間をかけずに無線による高速通信を実現
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docomo MECを活用すれば、ドローンにSIMを挿入するだけでモバイル閉域ネットワーク環境を構築可能。
実施イメージ
- 実施期間:R3年度~R8年度
- 実施場所:福島ロボットテストフィールド
- 利用プラン:docomo MEC・MECダイレクト・LTE上空利用プラン他



お客様の声
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福島県ハイテクプラザ
南相馬技術支援センター
副主任研究員
三浦 勝吏 氏- 必要なスペックやサービスについての相談対応、豊富なマニュアルやテクニカルサポートなど導入前から導入後まで手厚いサポートのおかげでスムーズに開発することができました。
- 情報やデータを取り扱う際のセキュリティ強化が求められるため、閉域網で通信可能なdocomo MECを利用することでより安全にデータを扱うことができる点が大きな安心材料となりました。
今後の展望
- 映像の伝送についても、従来の単方向の映像配信だけでなく、360度カメラの映像を伝送し、遠隔地でVRを活用できる仕組みを構築していきたいです。
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福島県ハイテクプラザは工業振興のために様々な技術支援を行う県立の試験研究機関です。
県内企業のデジタル化を支援することも重要な業務の一つであるため、セミナーなどで5Gのメリットや具体的な活用事例を発信し、県内企業のより多くの分野で5Gの活用が広がるよう努めていきます。