ロードバランサーの設定
本項ではロードバランサーの設定について説明します。ロードバランサーによって負荷分散の設定を行うことで、複数のサーバー間でリクエストを自動的に割り振り、1つのサーバーに掛かる負荷を減らすことができます。 概要
また、ヘルスチェックによりサーバーの状態を自動的に監視し、異常のあったサーバーにリクエストを割り振らないようにできます。
Webサーバーを2つ構築します。Webサーバーの構築方法が不明な場合、 Webサーバーの構築 Apache ウェブサーバの構築 を参考にしてください。
IPアドレスはフロントネットワークの xxx.xxx.xxx.16 - xxx.xxx.xxx.253 から任意のアドレスを設定してください。また、バランス状態が目視できるようにWebサーバーが配信するHTMLをサーバーごとに変更します。
エッジのファイアウォールで、 ファイアウォールの設定 Webサーバーの構築 で設定した2つのIPをターゲットに Any:80 を許可します。
ファイアウォールの設定方法が不明な場合、 ファイアウォールの設定 を参考にしてください。
ロードバランサー設定画面へのアクセス方法は、 ロードバランサー設定画面にアクセスする ロードバランサーにアクセスする手順 を参照してください。
弊社営業担当から案内されているGlobal IPアドレスをVIPとしてVirtual Serviceを作成できます。 Global IPアドレスをVIPに持つVirtual Serviceの作成
プールメンバーとして利用可能なアドレスは、フロントネットワークの xxx.xxx.xxx.16 - xxx.xxx.xxx.253 のアドレスのみです。
Virtual ServiceとPoolの作成
- Dashboard で右上の Create Virtual Service をクリックし、 Advanced Setup を選択します。
- New Virtual Service のポップアップ画面が表示されます。Select VRF Context のプルダウンから XXXX-front を選択し、右下の Next をクリックします。
※ 内部通信を負荷分散する場合、 XXXX-back を選択します。 - Step 1:Settings で下記項目を入力します。
- Name: Virtual Serviceの名前です。半角英数字でわかりやすい名称を入力します。
- VS VIP: VIPのIPアドレスです。弊社営業担当から指定されたGlobal IPを入力します。
※ 内部通信を負荷分散する場合、バックネットワークまたはMECダイレクト®のIPアドレスを入力します。 - Application Profile: 利用する Application Profile を選択します。本チュートリアルでは System-HTTP を選択します。
参考: Avi Networks Docs Aprication Profile - TCP/UDP Profile: 利用する TCP/UDP Profile を選択します。本チュートリアルでは System-TCP-Proxy を選択します。
参考: Avi Networks Docs TCP/UDP Profile - Service Port: Application Profile に応じて自動で入力されるので、適切か確認してください。
SSL にチェックを入れると右下に SSL Settings が表示され、証明書がアップロードできます。本チュートリアルでは証明書を使用しません。 - Pool: プルダウンから Create Pool を選択してください。 New Pool のポップアップ画面が開くので、 4~7 を参照して設定してください。
- Create Pool のポップアップ画面の General で下記項目を入力し、 Next をクリックします。
※ Auto Scale は利用できません。- Name: Poolの名前です。
- Load Balance Algorithm: 負荷分散のアルゴリズムを選択します。本チュートリアルでは Round Robin を選択します。
参考: Avi Networks Docs Load Balancing Algoriths
- Servers をクリックし、Select Servers By にプールメンバーとして登録するサーバーのIPアドレスを入力して ADD をクリックします。すべてのプールメンバーを登録するまで同様の操作を繰り返し、 Next をクリックします。
プールメンバーとして利用可能なアドレスは、フロントネットワークの xxx.xxx.xxx.16 - xxx.xxx.xxx.253 のアドレスのみです。
※ 内部通信を負荷分散する場合にプールメンバーとして利用可能なアドレスは、バックネットワークとMECダイレクトへ接続する仮想マシンになります。 - Health Monitor をクリックし、ヘルスモニターを追加するため、 ADD をクリックし、 System-HTTP を選択します。同様の操作で System-Ping のActive Monitorも追加します。
- New Virtual Service のポップアップ画面の Step 1:Settings に戻ります。 Pool に 4~7 で作成したPoolが選択されていることを確認し、 Next をクリックします。
- Step 2:Policies で Next をクリックします。
- Step 3:Analytics で Next をクリックします。
- Step4:Advanced で Service Engine Group のプルダウンから XXXX-front-SE を選択し、 Save をクリックします。
※ 内部通信を負荷分散する場合、 XXXX-back-SE を選択します。 - Virtual Service の詳細画面が表示されます。表示されない場合、ポップアップ画面上部にエラーが表示されている可能性があるので、確認してください。
ヘルスチェックの確認
- Virtual Service の詳細画面から、割り当てられている Pools の名前をクリックします。
(または、 Pools タブの Name から対象のPoolを選択します。) - Pool の詳細画面が表示されるので、 Servers を選択します。
- Poolのサーバーの一覧が表示されます。ロードバランサーからサーバーへのヘルスチェックが問題なければ、 Health が 緑色の100 になります。